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2010年1月4日月曜日

大晦日 青木信也



大晦日に青木信也が対戦相手の廣田の腕を折ってしまい、
そのあとの中指を立てたパフォーマンスを含め問題になってる。

オレは以前から青木の試合は面白いし
責任を取るような事もいいつつ、はみ出す言動は好きだった。
(試合後に泣くのは好きじゃないけど。)

実際に日本を代表する格闘家で
世界指折りのグラップラーというのは間違いないだろう。

オレの友達で地方まで全DREAMを追っかけるほどの
格闘技好きが居るんだけど、
そいつに聞いたら青木ってあまり会場人気ないらしい。

理由は生意気だからじゃんとの事だったけど
マッハと対戦したときは、客はほとんどマッハを応援してたって。



話を大晦日に戻そう、
青木は137秒の試合で相手に何もさせず、文字通り完勝。

問題は決め技のアームロックで相手の腕を折ってしまい
相手に中指を立て腕を折ったというパフォーマンス。

まず腕を折った事はオレは何の問題もないと思ってる。
試合を見てる最中は絞めてる青木がガクッと動いたから
肘の脱臼かと思ったら上腕骨折とのこと。

青木びいきの見方でも、
青木はしかたないが、止めなかったレフリー、
タオルを投げなかったセコンドは問題
という意見は結構な数居るだろう。

投げなかったセコンドは問題だけど、
レフリーの島田は好きじゃないけど、
いいんじゃないか。

対抗戦の大将戦で、
4勝4敗でこの試合で決まるっていう大一番だし
関節技でレフリーが止めるとこの前のジョーウォーレンの試合みたいに
あとでタップしてないのになんで止めたんだ!ってなることが多い。

レフリーは選手の安全を管理する必要もあるけど
オレはタップ出来るのにしない選手の自業自得って考え。

聞く話では選手は当然決め(折り)に行くので
タップするようにとの話がルールミーティングで行われてるって言うし。


試合後青木は折るつもりだったとコメントし
それもまたよくなかったみたいだけど、
タップしたら当然折らなかったわけだし
むしろ躊躇なく折れる青木に殺しを感じた。

対戦相手の廣田も大一番で参ったはできないと
腕を捨ててプライドを守ったのだから賞賛に値する。

レフリーが止めてくれるだろうって
甘えもあったかもしれないけど、
そんな甘ったれ坊やの腕は折るべき。

というわけで年末にあんなグロ映像を
見せてくれなくても良かったのにとは思うけど
腕折りは個人的には問題なし。


そして中指パフォーマンスなんだけど
これはさすがのオレも頂けなかった。

やはり、試合後はノーサイドが見ていて気持ちがいい。
残酷な結末ならよりそういった物が好まれる。

中指を立て侮辱する青木を見てオレは、
せっかくの勝利に自らケチをつけたなと思った。

目立ちたがり屋が余計なことをしちゃったなー、と。
それは自分のセコンドがやめろやめろと
慌ててとめる映像からも伺える。

もし、ここで青木が非常な勝負の世界に涙の一つも流して
肩の一つでも貸して讃え合ったら青木の株は上がったのではないかと思う。

大人の事情により、敵軍だが友人の北岡をセコンドにつけられない、
川尻とのタイトルマッチが流れたなど腹の立つことがいろいろあったのだろうけど
だったらよりノーサイドにすべきだったはずだ。

でも、試合後のパフォーマンスを差し引いても
青木の強さには心底しびれた。
だからこそ勿体無いと思ったのだけれど。

テレビを見終わり、
友人との待ち合わせに行く途中に考えていたことは
UWFの藤原VS佐山の試合のことだ。

試合で藤原が佐山の腕を脱臼させてしまい
リング上で涙を流したというエピソード。

藤原と佐山は同じ団体の同士で
今回の青木、廣田とは異なるが、
同じ格闘技を志すもの同し、赤の他人というわけにもいくまい。

廣田は間違いなく一線に戻ってくることはないだろう、
もっと言わせてもらうと引退するのではないかと、オレは踏んでる。