赤塚不二夫へのタモリの弔辞は粋だった。
オレはタモリという芸人はあまり好きではないんだが、
タモリ倶楽部とかで見る人間としてのタモリは興味を惹かれる。
文化人とは大げさかもしれないが知識人と呼ぶには十分すぎるだろう。
赤塚不二夫がタモリをかわいがって住まい、こづかい、車を与えてたという話は
予備校時代の友達から聞いたことがあった。
なぜそんな話になったかというと、
丁度就職活動の時期で、就職活動を行わなかったオレに対して
友達がこういう生き方もあると教えてくれた極端な例だった。
友達はオレに対して本気かどうかはわからないが
そういう生活する可能性を感じると言った。
間にも受けちゃいないが、正直悪い気はしなかった。
この話によってタモリを見る目が変わったわけではないが、
そういったスポンサー的な関係を持っていた双方の具体名が印象に残った。
落語や寅さんから学んだ世界そのまんまで、
赤塚不二夫の金の使い方、人の接し方は最高にかっこいいし憧れる。
タモリも「赤塚先生の作品」だなんて全く泣かせる。
赤塚不二夫が聞いたら一本取られたとニヤついたのではないだろうか。
しかも、白紙だったかもしれないなんて。
実際ここまではするのはむづかしいけど、
憧れて近づこうとする気持ちだけでも素晴らしい毎日がおくれそうな気がする。
お互い。