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2009年3月16日月曜日

完本 1976年のアントニオ猪木 / 柳澤 健


ヤッホー!やっとWBCが始まった。
頑張れイチロー!!

と、威勢よく書いて見たものの、
テレビこそつけているが、
野球をみるためではない。

いつもはだらだら明るくなるまで
起きていて、「何をしているの?」
と聞かれたら夜更かしとしか
応えようがないが今日は違う。

先日10日に文庫化された
「完本 1976年のアントニオ猪木」
を読んでた。

おもしろいと評判で
買おうかと思ってたんだけど
ハードカバーを持ち歩く気がしなかったり
タイミングがあわなかった。


今回文庫化されるにあたり
大幅加筆、猪木本人へのインタビューを
追加と聞きいいきっかけだと購入。


まだ全部読んでいないが、
いままで読んでいなかったのが恥ずかしい。





猪木が現在、格闘技のシンボルとして
扱われるのは猪木VSアリ戦によるところが
大きいことはオレも知っていたし、
先日、テレ朝50周年で改めて
放送されたことからもうかがえる。


プロレスマスコミは
勝ち負けの取り決めがあることを
知っていながら、それを読者に知らせては
互いに(団体も雑誌も)商売が成立しないので、
当然真剣勝負の体を装って記事を書く。
ジャーナリズムのかけらもない。

そのため読者のところに届く話は
プロレスに都合のいいものばかり。
それがまたドラマを生むのだが
その裏にもドラマがある。

テレ朝もプロレスマスコミ程ではないにしても
この前の番組は猪木サイドからしか語られていない。

前にこのブログでも書いたが
猪木は依然としてプロレスは全部真剣勝負の
姿勢をくずさないから語れる話は限られる。

オレも本を読むまで本当だと思ってた
「ルールがかなり制限されていた」
というこの前の番組でも語られていた
ものは嘘だと雑誌の引用をえて記されている。

猪木の評判を立て直すために
猪木のブレーンだった新間という男が
2001年に発行された本で明かしている。

そして2002年に
あれは猪木をフォローするために語ったと
同じ新間の口から語られている。
当時、猪木ともめていたという背景はあるのだが。


そしてアリをはじめ
猪木と戦った男の美談が満載。

それでいて、ミスター高橋本と同様に
猪木が株を落とさないどころか
あげるのだから猪木の底は計り知れない。

なんせ猪木が真剣勝負をしなかった前提の本、
巻末には猪木本人がインタビューされている。

まだ読んでいないが、
恐らくのらりくらりとかわしてるんだろうけど
インタビューを受けるだけでもすごい。




一筋縄ではいかない
胡散臭くも憧れる漢の話は
読み終えてからMIXIの日記ででも
書いてみようかと思う。