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2011年11月26日土曜日

昔話をひとつ

最近、テレビやなんかで
落語を目にする機会が多くて
『死神』を聞いてて思い出した。

小学校に入るか入らないかの頃か。

休みの日は起きると
父親がいつもラジカセで落語聴いてて
オレが起きるとわからはずのない解説をされるか
邪魔をして怒られるかだから
布団の中で息を殺して
落語が終わるのを待つんだけど
果てしなく長く感じてそれが嫌で嫌で…。

小学校の時に志ん朝も
連れて行ってもらって感謝はしてるけど。


あと、父親は仕事が嫌いで
オレが風邪ひくと看病するって張り切って休むんだよ。

こっちは羽を伸ばして
飽きるまで教育テレビ見て
テレビゲームを壊れるくらいの勢いでやりたいのに。

オレは学校に行く意味が分からないかったから
結構な頻度で休んでて
お湯の湯気なんかに体温計をかざして
仮病を図るんだけどうまくいくはずがない。

終いにはエラー表示かなんか出ちゃって。

父親はそれみて
良し休め!看病してやるだって。

そういう時はいつも決まって
『砂の器』のLDを見る。

オレは眠くもないのに横になってると
隣の部屋でちゃららーらーららららーって
お決まりの曲が聞こえて
いつも同じ場所で鼻のすする音かなんかが聞こえて。

早くおわんねぇーかなって。


オレも人並に具合悪くなるから
本当に具合悪いときに飲み物ひとつ催促するのも大変。

物語が佳境に入って
ピアノ弾いてるシーンなんかで声かけたら怒られること確実。


別に懐かしくもなんともないけど
砂の器ちゃんと見てみたいな。
LDは再生できないからDVDでも落ちてないかな。

まともに見たことないけど
ピアノのシーンとシンクロして
丹波哲郎が『んなもん決まってる』(うる覚え)
ってのが好きだった。